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茶会記とフイルム

部屋の整理をしていたら古い会記が出て来た。十五年ほど前に師匠が亭主になって催された茶会のもの。私は小躍りして喜んだ。なんというお宝だろう!私は舐めるように会記を読んだ。 会記が宝ものだと気づいたのは最近のことである。定期的に稽古をやるようになり、たまには茶会の真似事ようなこともするような身になってみると「道具の取り合わせ」に悩むこと

香付花月の香銘

「後藤さん、次のゼミで季節の香銘が三種類出ると思うからしっかり聞いてきてみんなにメールしてね」と友人から言われた。はじめは何のことかと思っていたら月末にやる香付花月之式(こうつきかげつのしき)で使うお香のことだった。 花月之式は五人ひと組で行う稽古の形式の一つである。江戸時代に表千家七代の如心斎天然とその弟で裏千家八代の又玄斎一燈が

葉蓋の「葉」問題

「葉蓋」という点前がある。裏千家十一代玄々斎が七夕の茶会に際して、末広籠という花入の受け筒を水指に見立て、梶の葉を蓋がわりに使ったのが始まりだと伝わっている。点前の途中で葉を取り、折りたたんで建水に落とす。平建水や曲げの建水など口の大きな建水を使うと、折りたたんだ葉がちょうど舟のように浮かんでいるかのように見える。 裏千家流の稽古場

洗い茶巾と茶巾の絞り方

裏千家の夏の点前といえば、誰もが真っ先に思いつくのは「洗い茶巾」だろう。洗い茶巾は平茶碗に茶巾を流していれ、茶碗に少し水を入れ、茶筅と茶杓を仕組んで行う薄茶の点前である。 ちなみにわが流儀には「絞り茶巾」という点前もある。こちらは筒茶碗を使う冬の点前だ。洗い茶巾と絞り茶巾、どちらも点前の格としては小習相当なのだけれど小習十六か条には

炭か電熱か、それが問題だ

茶道には炭手前と呼ばれるものがある。客の前で釜をおろし、風炉または炉に炭を入れて香を焚き、再び釜をかける。いよいよこれから茶の湯が始まりますよ、という前哨戦のようなものだ。私はこれが苦手である。 現代では炭を使わずとも火を起こし、湯を沸かすことができるのだし、茶道用の炉も風炉も今は電熱式の便利なものが存在する。若い頃から稽古する頻度